足り庵

肩の力をストンと抜いて、自分サイズで無手勝流~

補聴器の話

高齢な母が突発性難聴を年初に患って、ほとんど聞こえなくなった。

元々10年ほど前に片耳も突発性難聴にかかり、そのまま放置してあったので両耳聞こえず、ただ今年かかった方の耳はすぐに病院に連れて行ったこともあって、わずかに耳元で大声を出せば聞こえるような状態ではあった。

 

やっと、母も補聴器を付ける気になって、医者にも行ってみたが業者と癒着しているのか、質の悪い国産品を扱う業者の製品を、しかも全く聞こえていない方の耳にしか装着しなかったらしい。

 

結果、医者に不信感を持った母は医者では無く、町の補聴器屋(実際には眼鏡屋)に連れて行け、と土日しか家に戻らない俺に言う。

とりあえず先週の土曜に連れて行って聴覚テスト。

意外なことに全く聞こえないと思っていた左耳も右耳並みに聴力がある、という。

???な感じになったので補聴器屋に聞いてみると、後迷路性難聴というらしい。

つまり、外耳、中耳、内耳という器官に障害があるのではなく、その先、つまり内耳と頭との神経系の問題らしく、突発性難聴で聴力を失ったまま補聴器を付けずにいると聞こえていても話が理解できないみたいな感じになるらしい。

結果、テスト的に両耳に補聴器をつけると母は『聞こえる!話がわかる!』という。

価格は二つで調整費込々10万円だという。

即決。

でも注文品なので一週間後に受け取ることにし、その間は調整済みのテスト機で過ごすことに。

そして先週の金曜日に帰宅すると『この補聴器、聞こえない』と言い出していた。

また、????

そして、『もっといい補聴器だったら聞こえるのでは?』と言い出した。

次の日の土曜日に補聴器屋に相談。

補聴器屋が言うには『それは頭が補聴器に慣れてきた証拠。物足りなくなってきている』と。

テスト機は弱めに設定してあるので、大抵はこれを通常に戻すと問題なくなる、という。

今回、一耳分で5万円の補聴器だったが、母はもっと良い機械を試したいというので、1ランク上のテスト機をつけてもらう。

母は『わからんな~???』

補聴器には一つ50万円の上級機種があるとのこと。

それは特定の言葉の発生源を360度追跡して補足してくれるタイプのもの。

そうでなければ五万円のレベルのものでそん色ないらしい。

とりあえず、元の機種の出力を強くしてもらって、購入&帰宅する。

でも次の日には『よく理解できんなぁ』という。

どうにもならんなぁ・・・