中学受験をさせる意味
『地域は公立中学しかなく、高校付属中は一校だけなので、中学受験させない理由が無いから!』というのは最大の理由だが、もう少しかみ砕いた方良いだろう。
というのは少し数値的に押さえたら、中学受験しない生徒は高校受験ではもう追いつかないのが目に見えているからだ。
目指す付属中学は、長野県で二校しかないSSH(Super Science High-school)に文部省から認定されている。
付属中学は男子40人、女子40人の計80人。
地域全体で小学校が31校あるので、単純計算で一校からは3人程度の入学が最大値だろう。
ということは息子が通う小学校は33人学級が3クラスなのでクラスの成績上位1人が合格ラインとみるべき。
(実際のところは越境入学も居れば、31校ある小学校と言っても、(都会と違って)電車では通えないので、ほぼほぼ中学に近い地域の小学校のやつらしか対象にならんだろうけど。ついでに言えば、息子が通っている学研教室の先生が息子の中学受験のことを話したら、けちょんけちょんにこき下ろしたのは自分の教室からは合格者を今まで一度も出したことが無いからに他ならないだろうさ。つまり息子よりもよっぽど勉強ができた塾生が一人も合格できていないのに勉強できない息子がおこがましい!ということなんだろうなぁ)
で、問題なのはここから。
昨日、冬期講習受講のために学力検査を受けに行ったら、高校受験のやつらが塾に来ていた。
田舎なので目標とするSSH以外(あるいは学区外の高校)のために予備校に通うやつは居らん。
で、こいつらが付属中学を受験してこなかったわけがない。
SSHの定員は240名。
つまり、付属中学の倍率が約3倍で、落ちたやつの人数は80人×2=160人。
高校からの新参受験者がたった80人という計算のわけだ。
当然にSSHを新規で狙うにしても中学一年から対策を練るわけがない(=そんな早くやるならば、中学受験するはずだから)ので、早くても2年生の後半とかからだろう。
きっと地頭が良いやつらが受かるのだろう。
結果、SSHの偏差値は65程度らしい。付属中はたった57なのに。
受験勉強を最低4年間続けて、中学受験も失敗している奴らがリベンジに来てるんだから、そりゃ難しいわな。
しかも、付属中に頭がいいやつらは先に吸収されているから、地方にある16校の中学には地頭がいいやつらは最初から含まれていないとみるべきで、そうすると優れた塾に最初から突っ込んだ家庭の勝ちとなる。
親の経済格差が、子供の学力格差に直結するという話がよくわかる。
というわけで、うちも中学受験にどうしても参戦する必要があるわけだ。
教育コストが低くて済むから。
(俺、三年間も予備校へ通わせられねぇよ。来年一年間が限界だっての)
そう考えると、選別されていない中学校の位置づけって何なんだろうなぁ。
遠い目になるよ。。。
部活なんてやっている暇ないと思うんだけどなぁ。
地方の公立中学校。
親の経済格差を是正できるように一年生から進学クラスを作ってほしいわ。
でも、進学クラスを2クラスぐらい作ったとしても、そこに入るのは付属中学受験組のやつらだろうから、むずかしいか。